子連れ詐欺の手口は?【とくダネ】小学生の娘は?被害者が語った詐欺の手口と、飯田容疑者の生い立ちを祖母の話からまとめました12/7
12月7日 とくダネ
今日のとくダネで関西圏を中心に「子連れ詐欺」を働いた男女が逮捕されたというニュースが取り上げられ波紋を呼んでいる
この子連れ詐欺を行った人物は飯田敏和容疑者と内縁の妻・木ノ桐久味子容疑者の二人
2人に連れられた8歳の女の子は木ノ桐容疑者の娘で、小学校にも通っていなかったらしい
2人の手口は寒空の下、薄着の小さな女の子を連れて「泊る所がない、金がない」と同情心をあおり、いろいろな人から数万円のお金を借りるというもの
その被害件数は数百件にものぼり、インターネット上では「被害者の会」が存在するほどらしい
前例のない詐欺事件にネット上では「世も末」「子供を学校にも行かせないなんて・・・」と非難や子供を心配する声が上がっている
子連れ詐欺の手口
実際に詐欺にあった人たちの話から詐欺の手口を見てみよう
被害にあった20代男性
昨年11月、大阪の難波駅前で突然、飯田容疑者に声をかけられたという被害男性
「友人の家に泊まっていたが、オートロックを知らずに財布を置いて出てきてしまった。友人は今夜帰ってこない、携帯もない。どうか金を貸してほしい」
といわれたという。
被害男性が気になったのは小さな女の子。「朝から何も食べていない」と言い、素足で靴を履き、かさかさの肌を見てかわいそうになった男性は、ホテル代・食事代として2万5千円を渡してしまったと言う
これに対して飯田容疑者は「これでホテルに泊まれて、ハンバーガーも食べられるね」と女の子に話しかけ、女の子は無言でうなづいたのだそう
メモに住所と氏名を書いたそうだが偽名と偽の住所で、結局お金は返ってこなかった
被害にあった40代の美容院店長
昨年11月、2万円をだまし取られたという美容院の店長
「宿泊先がない。お金を貸してほしい」と飯田容疑者に相談に来られたという被害者
この時の飯田容疑者の格好は真冬なのにサンダル・半袖という格好だったという
宿泊先を紹介しようという店長に飯田容疑者は、自作の宿泊先のリストを出して「自分で調べたが空きがない。お金もないので泊めてくれない」と答えた
ストーリーが出来上がっていたこと、寒空の下で待つ女の子に同情し、店長は2万円を渡してしまったのだそう
このとき、連絡先をかいてほしいと渡されたペンとメモを見た飯田容疑者は「ペンは自分のものがある。」と受け取らず、メモ用紙も隅の方をつま先でつまむようにもったという
これは、警察を呼ばれた時のために指紋を残さないようにするためのテクニックにも思われる
そしてそのメモ用紙に残されたのは、苗字こそ飯田だが名前は別人のもの、さらに住所は徳島県のとある住所が書かれていたそうだ
この徳島県の住所にはなんと飯田容疑者の祖母が住んでおり、被害者から昼夜問わず電話がかかってくるらしい
祖母の話
被害者に渡されたメモに書かれた徳島の住所に住む飯田容疑者の祖母のもとには、昼夜問わずに「金を返してほしい」という被害者の電話がかかってきており、高齢の祖母は困り果てている
「全部私に払うようにと被害者の方は連絡してくる。本人(飯田容疑者)から聞いていないから分かりませんと言って電話を切りました。飯田容疑者からも2週間前に金を貸してくれと電話があった。よくそんなことが言えるな、といって電話を切りました」
とつらそうに語った
共に徳島出身だという二人の容疑者は徳島で出会い、なかば駆け落ちのように徳島を後にしたあと、特定の住所はもたずホテル暮らしを続けてきたそうだ
飯田容疑者は関西で詐欺を語らく前に徳島でも多くの人にお金を借りて返さず、両親や親族が肩代わりしてきたがそれももう限界、破たん状態らしい
二人が駆け落ちした理由もここにあり、飯田容疑者の父親は結婚の許しを得に来た木ノ桐容疑者に「こいつと結婚したら不幸になるぞ」と結婚を許さなかったため、駆け落ちをしたのではないかと言われている
まとめ
大阪市内のパチンコ店で捕まった飯田容疑者
「嘘はついたが、生きるための嘘。返すつもりだった」「だまし取っているとは思わなかった」と詐欺は否定しているそうだ
詐欺をはたらき捕まるのは当然のことだが、知らぬ間に詐欺に加担させられた子供のことを思うとなんともやりきれない事件である
8歳の女の子が今後、まっとうに生きていける道が示されることを祈るばかりだ